北村海 ますます演技力を磨いていきます!


【プロフィール】
名前 北村海(きたむらかい)
所属 アクション部(東京)
所属期数 42期
誕生日 6月5日
出身地 鹿児島県
趣味・特技 ブレイクダンス


【主な出演作】
◆映画◆
2019年:東映『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(監督 杉原輝昭)アクションクルー
2019年:ダブルアップ『桃源郷ラビリンス~生々流転~』(監督 ヨリコジュン)アクションアシスタント
2016年:東宝『暗殺教室~卒業編~』(監督 羽住英一郎)自衛隊員役
2016年:東映『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』(監督 柴﨑貴行)アクションクルー

◆TV◆
2020年:WOWOW 『連続ドラマW 太陽は動かない-THE ECLIPSE-』アクションクルー
2019年:NTV『ニッポンノワール 4話』公安の男役
2019年:EX『相棒17 14話』男役
2018年:NHK-BSプレミアム『スペシャルドラマ「荒神」』侍役
2018年:EX『MUSIC STATION ウルトラFES2018』騎士役
2014年:NHK『LIFE 無敵の男』アクションクルー

◆舞台◆
2020年:日本青年館ホール『真・三國無双 ~赤壁の戦いIF~』(構成・演出・振付 西田 大輔)アクションクルー
2020年:シアターサンモール『浪漫活劇譚「艶漢」第四夜』(脚本・演出 ほさかよう)アンサンブル
2019年:紀伊国屋ホール他『エン*ゲキ#04 絶唱サロメ』(脚本・演出 池田純矢)フィリッポス役
2019年:明治座『令和元年明治座七月公演 中村雅俊45th アニバーサリー公演』(演出 鴻上尚史)アンサンブル
2019年:サンシャイン劇場他『メサイアトワイライト-黄昏の荒野-』(脚本 毛利亘宏・演出 西森英行)アンサンブル
2019年:なかのZERO大ホール他『桃源郷ラビリンス』(脚本・演出 菅野臣太朗)アンサンブル
2018年:紀伊國屋ホール他『エン*ゲキ#03 ザ・池田屋!』(脚本・演出 池田純矢)伊藤弘長役
2018年:中目黒ウッディシアター『イルカ団!PRESENTS「RATATATTAT!×ブラム・ストーカー DRACULA ”Dies irae!”&”Lacrimosa!”」』(翻訳・構成・脚色・演出 小林ヒデタケ)ジャック・セワード役
2017年:サンシャイン劇場他『舞台版ドラえもん「のび太とアニマル惑星」』(脚本・演出 鴻上尚史)ゴリパパ役
2016年:サンシャイン劇場他『ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾~水軍砦三つ巴の戦い!~』(脚本:阪口和久/演出:菅野臣太朗)ドクタケ漆役

◆イベント◆
2017年:国立代々木競技場 第一体育館『氷艶hyoen2017~破沙羅~』(演出 市川染五郎)アンサンブル


【インタビュー内容】

—–12月3日(木)から紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて公演予定の、舞台『HELI-X』にご出演される、北村海さんのインタビューです。まず『HELI-X』とは、どんなストーリーなのでしょうか?

北村:架空の世界で起こった第三次世界大戦後のお話で、「超大国ユナイト」の占領下にある極東の島国「大和」を舞台にストーリーが展開します。
この世界では、遺伝子工学の進歩により、人知を超えた特殊能力を持つHELI-Xと呼ばれる者たちが誕生し、彼らが起こす犯罪を同じHELI-Xであるメンバーで構成された「螺旋機関」が取り締まっています。
大和自治軍情報部から螺旋機関へ転属した『アガタ』とマフィアの暗殺者『ゼロ』が出会う事で物語は大きく動き出します。
本作で僕が演じるのは、大和自治軍情報部所属の軍人・ヤサカ カズチカです。

 

—–舞台『HELI-X』の見どころなどを教えてください。

 

北村:HELI-Xという特殊能力者が活躍する舞台と聞いただけでもワクワクするのですが、それに加えて、脚本:毛利亘宏さん、演出:西森英行さんがタッグを組み制作される新プロジェクトという事で、かなり昂っております。
展開が目まぐるしく進んでいく舞台なので、冒頭から引き込まれますよ。
JAEメンバーも大活躍しておりますので、ぜひその点にもご注目下さい。

 

—–話題は変わりまして、北村さんの人となりについてお聞かせください。まずは、子供時代について教えて下さい。

北村:僕は屋久島で生まれて、4人兄弟の母子家庭で育ちました。
その頃はよく海の幸を取って貰いそのまま海辺で食べたり、裏庭の南国フルーツを食べたり、家の前にある側溝には蛍が飛んでいたりと豊かな自然の中で過ごしていました。
遊び場が山と海だったので身体が丈夫なのはここがルーツかもしれません。
身体を動かす以外にも、おもちゃを自作したり絵を描くのが好きな幼少期でしたね。
4歳になる頃に、鹿児島の本土に引っ越ししました。
引っ越してからは、ウルトラマンやメタルヒーロー、戦隊物や仮面ライダーなどのヒーロー作品にハマり中学で部活を始めるまでは見ていました。
小学校時代は、習い事で水泳、空手、書道や和太鼓などもやっていました。
昔から色々な物に興味を持ってはすぐ飽きてしまう性格だったのでどれもあまり長くは続かなかったのですが、この経験は今の仕事にとても役立っていると思います。

中学生時代は、どちらかといえば、陰キャラです。
入部したサッカー部では補欠でしたし、体育祭でも活躍した記憶がないし、成績表も2か3で埋め尽くされてましたから。
美術だけはいつも5でした。(笑)

地味だった学生生活は高校に入ってからも変わらないのですが、友達がブレイクダンスをやっているのを見て衝撃を受けまして、あっという間にのめり込んでいきました。
文化祭で毎年披露していたのですが、これが学生生活で唯一輝いていた瞬間でしたね。(笑)

 

—–高校卒業後は演技の勉強ができる専門学校に通われたそうですが、いつごろから俳優を志望されたのですか?

北村:目指すきっかけや時期はよく覚えて無いのですが、おそらく学生時代から感じていた劣等感が影響していると思います。
人を笑わせたり感動させたり出来る芸能の世界は輝いて見え、違う自分になる事が出来る俳優に漠然とした憧れを感じたのかもしれません。
10歳の時の当時の作文には「二十歳の自分は、俳優になるために勉強していると思う。」と書いていたり、卒業文集の寄せ書きの中に、「頑張って俳優になって!」という記述があるので、そのころから意識していたようです。

 

—–専門学校での生活は、いかがでしたか?

 

北村:専門学校に通う為に、母の提案で新聞奨学生制度を利用しました。
母からは、「新聞奨学生は辛いよ!」と念を押されましたが、自分のやりたい事がどれだけ本気なのかを確かめるチャンスだなと思いました。
そしてこれで諦めるようならどうせプロとしては通用しないだろうと考えたんですね。
真面目ですね、我ながら。(笑)
当時は、毎朝2:30に起きて配達所に出勤。6:30頃に朝刊の配達を終えて、それから通学していました。
授業が終わると、16時から夕刊の配達に出かけ、全て終わるのは19時頃。
次の日の朝刊の配達を考えると、夜10時には寝なければならない生活です。まともに休めるのは、月に3日ほどでした。
そんな生活が2年間続いたのですが、1度も辞めたいとは思いませんでした。
演じる事が楽しくて、気づけば皆勤。遅刻1回。(笑)
そしてそれを支えてくれた同期の存在は大きかったです。
本当に感謝しています。

専門学校の卒業公演では、「やるからには主役だ!」と目標を立てていたのですが、先生からは、「新聞奨学生をやりながらの主役は、正直なところ稽古にさける時間が減るし無理だよ。」と、言われていました。
そんな中、卒公の演出を担当される方がクラスの授業を見に来る機会があり、僕の事を主役で配役したいと指名して下さったんです!
思わぬ形で実現し、その日は泣きながら夕刊の配達をしました。(笑)

—–専門学校を卒業して、なぜJAEの養成部に入ろうと思ったのでしょうか?

 

北村:専門学校の先生から、JAEを薦められたのがきっかけだったかと。
ただその先生からは、「あそこは軍隊だから。マジで覚悟した方がいい。海には無理かもなぁ~。」と、念押しされました。
薦めたいのかそうじゃ無いのかどっちだよって、心の中でツッコミましたね。
結局、ずっと興味のあった劇団とJAEのオーディションを両方受け、どちらも合格の通知を貰ったのですが、悩んだ末にJAEに決めました。
元々アクロバットは好きでしたし、JAEだったらアクロバットのレベルも高める事が出来て、演技の幅を広げる事につながると思ったからです。
また、たまたま観に行った舞台の主役がJAEの方だったと後から聞いて、活躍の幅広さを知ったのも決めた理由の1つです。
その方が佃井皆美さん(JAEプロモーション所属)だったことは、入所後に気付きました。(笑)

—–養成部時代の思い出を教えて下さい。

 

北村:入所した際は、専門の先生から軍隊だと聞いていたこともあり、驚きというよりは納得でした。
あー、こりゃ残るのは無理だなと。(笑)
当時はとにかく礼節を弁えておらず、僕が原因で同期全員で講師のところに謝りに行くような事もありました。
本当に同期には迷惑かけましたね。

 

—–これからJAEへの入所を考えている方へのメッセージやアドバイスはありますか?

 

JAE養成部で過ごした1年は、心身ともにとても厳しいものでしたが、これを乗り越えられたら卒業後に芸能の仕事をする、しないに関わらず、一生の宝物になると思います。

 

—–初仕事から近況を教えて下さい。

北村:初仕事は、京都太秦撮影所に2カ月滞在し、ドラマ、映画の撮影、太秦映画村のショーに出演しました。
京都では勉強になる事ばかりで、ワイヤースタントや落っこち、ショーでセリフを言わせてもらうなど、濃密で貴重な経験を沢山させて頂きました。
その後、東京に戻りすぐ初舞台でした。「双牙~ソウガ~」(2012年)で時代殺陣のからみで出演です。
この現場では、アクションや様々な変更に対応できない場面が多々あり、沢山の方にご迷惑をかけてしまいました。
HELI-Xで同じ自治軍所属の軍人という間柄で共演させて頂くケンジョウテンマ役の笠原伸司さんとは、この初舞台で共演していてその後も数回共演させて頂いているのですが、僕がアンサンブルでちょっとした出番でも丁寧にアドバイスを下さっていたので、勝手ながら師匠だと思っています。(笑)
今回のキャスティングを聞いた時はとにかく嬉しかったのと、更に身が引き締まる思いでした。
只今絶賛稽古中ですが、台本を入れるファイルが全く同じ物だったりと、既に息ピッタリです。(笑)

 

—–オフの時間は、どんな事をして過ごされていますか?

 

北村:名所を散策したり、写真撮ったり、動画を編集したり、絵を描いたり、本読んだり、漫画、アニメ、映画を楽しんだりフィギュアを愛でたり・・・。
ありすぎて、この質問にはいつも困ります。どう答えたらいいんだろうか。
お陰で自粛要請の期間中は、全く暇せずに済みましたよ。(笑)

—–1番好きな漫画を決めるとしたら、どの作品を選びますか?

「スラムダンク」です。中学生の時にハマりました。
最近、読み返していて、改めて素晴らしいなと。
好きな事に熱中できる幸せと、バスケットを通して登場人物達が成長していく姿は、読んでいて胸が熱くなります。
あとは、世代を選ばず楽しめるところも大きな魅力ですね。

アニメも色々な作品を観るのですが、最近はアクション描写も凝っているものが多くて驚いています。
実は、舞台上で斬られたり殴られたりした時の派手なリアクションは、アニメの物も参考にしたり、ニュアンスやイメージを取り入れたりもしています。

 

—–これからの抱負を語ってください。

 

北村:貴重な経験をさせて頂けるこの仕事が大好きなので、これからも様々な事に挑戦していき、更に役者としての演技力を磨いていきます!
携わらせて頂く作品の魅力を高められるように、精一杯努力いたしますので応援よろしくお願いします!
ご一読下さりありがとうございました。


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