宮川連 原作ファンの目線で殺陣師、俳優として2.5次元舞台を極める!
【プロフィール】
名前 宮川連(みやがわれん)
所属期数 44期
誕生日 4月26日
出身地 千葉県
趣味・特技 持久走
【最近の主な出演作品】
◆映画◆
2018年:東映『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』黒崎隊役/アクションクルー
2016年:東宝『暗殺教室~卒業編~(監督:羽住英一郎)』自衛隊員役
2016年:東映『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS』アクションクルー
2016年:東映『仮面ライダー1号』アクションクルー
◆TV◆
2020年:MBS・TBS系『映像研には手を出すな!』アクションクルー
2020年:CX『パパがも一度恋をした』7・8話後輩刑事役
2020年:CX『絶対零度 未然犯罪潜入捜査』9話テロリスト役
2018~2019年:EX『仮面ライダージオウ』アクションクルー
2019年:TBS『メゾン・ド・ポリス 4話』矢代竜太郎役
◆舞台◆
2019年:メルパルクホール他『NARUTO~暁の調べ~』アンサンブル
2019年:南座『南座新開場記念 八月南座超歌舞伎』アンサンブル
2019年:新宿村LIVE『忍び、恋うつつ』アンサンブル
2019年:日本青年館ホール他『ミュージカル「薄桜鬼志譚 風間千景篇」』アンサンブル
2019年:京都劇場他『桃山ビート・トライブ~再び傾かん~』アンサンブル
2015~2018年:帝国劇場他『Endless SHOCK(主演:堂本光一・作、構成、演出:ジャニー喜多川)』アンサンブル
◆コンサート◆
2015年:エコパスタジアム『ももいろクローバーZ 桃神祭2015』アクションクルー
2014年:東京ドームシティホール『AKB紅白歌合戦』出演
【インタビュー】
—–デビューから7年ほど経過して、最近では俳優活動だけでなく殺陣師としても活躍されている宮川さんですが、幼少期はどんなお子さんでしたか?
宮川:物心ついた時から小学生くらいまで、とにかく毎日走りまくっていた記憶がありますね。ドロケイ(鬼ごっこの一種。警官役と泥棒役に分かれて追いかけっこをする。)と缶蹴りを足したような遊びを考えて、毎日のように遊んでいました。それと、「どちらが高い所から飛び降りられるか?」を、友達と競っていましたね!近所の公園にあった滑り台の上から飛び降りて遊ぶような事も日常茶飯事で、遂には左のかかとの骨にヒビが入っても我慢して遊び続けるような事もありました。(笑)
小学生の時は習い事も多くて、空手、ピアノ、英会話、プール、サッカークラブに入っていました。
特に持久力には自信がありました。同級生の中でもずば抜けていたと思います。なにしろ小学1年生から5年生まで、学校主催のマラソン大会は5連覇しました!
当然、6年生で6連覇を狙っていましたが、結果は二位の成績でした。でもこれには裏話があって・・・。実はマラソン大会の数日前に、学校の体育館の二階から床に引いてあったマットに飛び降りるという遊びをしていて、着地の際に左手にケガを負ってしまい・・・。結果、マラソン大会の予選に参加できず、決勝当日は最後尾からのスタートになってしまいまして。ケガさえなければ、間違いなく6連覇だったと思います!(笑)
中学時代は、陸上部でした。種目は1500mで、県大会出場レベルでした。
高校時代は3000m障害の選手で、県大会までいきました。
—–普段の遊びが飛び降りだとか、幻のマラソン大会6連覇とか、今のお仕事に就くことを連想させる印象的なエピソードですね。
趣味について、教えていただけますか?
宮川:子供の頃から漫画、アニメが大好きで、特に『少年ジャンプ』や『コロコロコミック』は愛読書でした。アニメでは『遊戯王』、『デジモン』、『ポケモン』等を見ていましたね。
現在、自宅には1500冊くらい漫画をストックしています。自宅が手狭になったので、実家に300冊くらい送りました。主な作品だけでも、『ワンピース』、『D.Gray-man』、『テニスの王子様』、『僕のヒーローアカデミア』、『ハイキュー!!』、『あひるの空』、『ダイヤのA』、『炎炎ノ消防隊』、『七つの大罪』、『弱虫ペダル』、『シュガーレス』などなど。僕が初めて買った漫画は『家庭教師ヒットマンREBORN! 』でしたね。持っている全ての作品名をここで書き連ねるだけで、僕のインタビュー記事終わっちゃいます!(笑)
オフの時間は、動物園や水族館に行くことが多いです。最近行ったのは、サンシャイン水族館ですね。自宅からサンシャインまで30分くらいで行けるので、年間パスポートを購入して暇さえあれば通っています!
『ライブスペクタル「NARUTO-ナルト-』のワールドツアーで、中国(北京、上海、広州、杭州、深セン、長沙)の6都市を巡った際には、それぞれの都市で動物園に行きました。
—–そんな子供時代と趣味を持つ宮川さんが、俳優を目指したきっかけを教えてください。
宮川:僕は動物も大好きで、実は獣医を目指していました。それで大学受験のためにセンター試験を受けたのですが、自己採点で現実に直面しちゃいまして・・・。結果を見るまでもなく、今の自分の学力では、望みの進路に進むのは難しいと悟りました。そしてセンター試験終わりの日曜日に、失意の中で録画してあった『仮面ライダーウイザード』を見ていると、「俺が最後の希望だ!」というセリフがあって・・・。
当時の自分の気持ちの中で、何か自分の将来に向けた新たな目標が垣間見えた気がして、「自分の能力を、スーツアクターという仕事であれば生かせるかも!」と思いひらめき、すぐにリサーチを始めました。すると、ちょうどその時期がJAEの養成部オーディション期間と一致していたので、なんの迷いもなく申し込みました!
そして、44期としてメンバーに加わる事ができました。僕にとっては、あの日、あのタイミングで飛び込んできたウイザードの言葉が、俳優を目指したきっかけですね!(笑)
—–宮川さんの養成所時代は、どんな様子でしたか?これから養成所を目指す人にも参考になると思いますので、お話いただけますか?
宮川:僕は44期メンバー、養成所に通っていたのは今から7年位前ですね。養成所の近くに住んでいたので、毎月、自宅に同期5、6人を招いてホームパーティーをやっていた思い出があります。同期が集まると僕が料理をして、こだわりと季節感のあるメニューを提供していました。
養成所での稽古がスタートした当初は、同期が30人程いたと記憶していますが、夏の合宿などを経て前期の稽古が終わると16人に減ってしまいました。卒業公演時点で残っていたのは12人、そこからさらにメンバーになったのが9人でした。途中で辞めていった人には、それぞれ理由があったと思いますが、やはりプロを目指すにはそれなりの厳しさがありますからね。
コーチに声をかけられて、補強(筋トレ)を毎週のようにやっていたのが思い出に残っています。
2人組を作って、じゃんけんで負けたら10回!またじゃんけんして負けて10回!という感じでゲーム形式の筋トレを、楽しみながらトータル2時間くらいやっていたのを思い出します。
すべての稽古が、こんな感じで楽しくできれば理想的ですけどね!(笑)
—–デビューから今までの経験や実績。特に印象に残っている現場でのお仕事や体験談などありましたら、お聞かせください。
宮川:初めてギャラをいただいたお仕事は、テレビ番組『遺留捜査SP2』の刑事役でした。セリフはありませんでしたが、JAE大先輩の蜂須賀さんが先輩刑事役で、共演しました。
特に印象に残っている舞台は、『Endless SHOCK』です。ジャニーズの堂本光一さん主演の舞台で、はじめはセーフティで入って、JAE先輩の縄田さんの代わりに役付きで出演するようになりました。ダンスして、戦っていました。
周りはJAE大先輩の共演者が多くて、有名タレントさんと共演して緊張するよりも、先輩方と共演する事の方が緊張したのを覚えています。
映画『日本で一番悪い奴ら(主演:綾野剛)』では、赤髪の坊主役で出演し、餃子耳にメイクして、綾野さんとの会話セリフもあって、自身の中で「初めて役者になれた、出演できた」と実感できた作品でしたね。
僕のキャリアは役者でスタートしていますが、今年、舞台『盾の勇者の成り上がり』では、初めてメインの殺陣師をやらせていただき、記念すべき殺陣師デビュー作品となりました。残念ながらコロナウイルス問題で舞台は公演中止になってしまいましたが、DVDは発売(2020年9月発売予定)されるので、ぜひ買って観てください。
—–お仕事を続ける中で、自分なりに得た教訓や印象に残る言葉、先輩からのアドバイス等ありますか。これから役者としてスタートを切ったばかりの、後輩の皆さんにも参考になると思います。
宮川:デビュー以降、現場で僕の周りにいらっしゃる業界の先輩方で、手取り足取り、口頭で教えてくれる人は少ないですね。良く言われる事ですけど、文字通り「演技、技術は先輩を見て盗め」の世界です。自分から積極的に動いたり、質問しないとダメ!待っているだけでは、何も得られない仕事だと、強く思います!
それから、演技の世界は正解がない!それこそ正解がたくさんある!その時、その場で、自分や共演者、スタッフ、雰囲気で変化する仕事場です。全部ひっくるめて、その都度自分なりの回答を出していくことが、面白い仕事だと思います。
—–宮川さんの出演予定作品を教えてください。
宮川:舞台『巌流島』(主演:横浜流星/公演予定:2020年7月31日~)です。JAE先輩の諸鍜治さんが殺陣師で参加していて、僕もアンサンブルで出演します。共演者にもJAEの先輩がいらっしゃいます。
是非、ご期待ください!
—–これからの抱負や、今後チャレンジしたい事などありましたら、教えてください。
宮川:役者としてレベルアップしながら、同時に殺陣師としても一人前になりたい。
それから漫画好きなので、特に2.5次元作品の舞台で、出演&殺陣師として活躍したいです!
2.5次元作品の舞台では、背景に多くの原作ファンの方々がいらっしゃいます。
原作ファンの方々は、「このコマ(シーン)が好き」だとか、「このアクションが好き」などのこだわりポイントを多く持っています。
僕は原作ファンでもあるので、殺陣師目線に原作ファン目線も加え、「漫画の世界観を現実の舞台で完全再現する」とか、「漫画で描かれている人物やアクションを舞台でリアル再現する」、という部分には、こだわりと情熱をもって取り組んでいきたいと思います。
将来、「今回の2.5次元作品は、宮川連が殺陣を担当している。それなら安心だ!」と、ファンの皆様、スタッフの皆様に思っていただけるように、日々努力を積んでいきます。
まだまだ役者としても、殺陣師としてもスタートしたばかりの若輩者ですが、皆様のご支援、ご鞭撻を何卒よろしくお願いします。
ありがとうございました!