浅井宏輔 ストイックに仕事に取り組む、演技とアクションの求道者!
【プロフィール】
名前 浅井宏輔(あさいこうすけ)
所属期数 37期
誕生日 12月12日
出身地 愛知県
趣味・特技 ヨーヨー
【最近の主な出演作品】
◆映画◆
2012年『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』ギャバンTypeG役
2016年『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』アカニンジャー/トッキュウ1号役
2017年『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊』ジュウオウイーグル/ゴリラ/ホエール役等。
◆TV◆
2012年『特命戦隊ゴーバスターズ』チダニック/ゴーバスターエース役
2016年『仮面ライダーエグゼイド』仮面ライダークロノス役
2018年『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ルパンレッド等。
◆イベント◆
シアターGロッソでの、東映スーパー戦隊シリーズでレギュラーキャラクター等。
東映特撮作品において多くのレギュラーキャラクターを演じ、JAEメンバーの中でも最高レベルの呼び声高い演技とアクションを披露している!
【インタビュー】
—–浅井さん、よろしくお願いします!
早速ですが、浅井さんと言えば、会社ホームページの「養成部・卒業生メッセージ」で、これからJAEを目指そうと考えている人達に、厳しめなコメントをされていたのが、とても印象に残っています。
「この世界は、とても厳しい世界です。皆さんが想像しているよりも、はるかに厳しい世界です。その世界を、ちょっと覗いてみたい、と思うくらいの軽い気持ちであるならば、はっきり言ってやめた方がいいと思います。」って、結構厳しいアドバイスだと思ったんですよね?
浅井 :厳しかったですか(笑)
僕が伝えたかったのは、特撮作品に夢をもち、「スーツアクターになりたい」と思って養成所へ入ってくる人たちには、「自分がどうなりたいか」という明確な目標を持ってきて欲しかったから、そのようにアドバイスさせていただきました。
—–先輩タレントの皆さんが、「浅井の演技を見ていると、このシーンでケガしてもかまわない、死んでもかまわないと思ってやってるんじゃないかっていう気迫と、動きが伝わってくるんだよね。とにかく迫力がすごい。俺たちはアイツを認める!」と、言って感心していました。先輩にそこまで言わせるって、すごいですよね?
なにか普段から、仕事に取り組む際のルールや心がけている事はありますか?
浅井 :そんな風におっしゃってたんですか!?嬉しいですが、誰よりも慎重です(笑)
仕事に出る2時間前に起きて、朝ご飯はしっかり食べる!ですね(笑)
あとは、撮影現場に台本は持っていかない。記憶は定かではないのですが、確か、先輩メンバーの村岡弘之さんに言われた事を、ずっと守ってます(笑)
それから、「あれをやっておけば良かった。」と、後悔しない準備ですかね。その日一日ベストを尽くすこと、ですね。
—–俳優の心構えとしては、当たり前なのかもしれませんが、実践し続けるのはまた別の話ですからね。
演じてる時の気持ち、特にアクションシーンに込める思いなどあれば、教えてください。
浅井 :演じてる時の気持ちはその役になりきることです!
これも、先輩の岡元次郎さんから教えて頂いたことですが(笑)
常にそうありたいと思って、演じています!が、いまだに理想とは程遠いですね…。頑張ります!
アクションシーンに込める思いは、アクション監督の想い描く理想に応えることですね。
あとは僕が演じるキャラクターが、その時どんな気持ちで戦いをしているか、イメージしながら演じることですね。
気持ち次第で、殴り方や蹴り方、受け方、表情も変わってくると思うので、そこは大切にしています。
と、偉そうに言ってますが、これも先輩から学んだことですけどね(笑)
—–先輩からの教えを、地道に実践し続けているからこそ、先輩方に一目置かれる存在になっているのですね。
ところで、今の職業を選んだきっかけ、理由など教えていただけますか?
浅井 :JAEを選んだきっかけは、「本物のヒーローになりたい」と、思ったからです。
子供の頃から「仮面ライダーになりたい!」という夢はありました。
高校一年生の頃、仮面ライダークウガ(2000年1月放映開始)が始まったことで、また特撮番組を観るようになりました。
そこで改めて、「仮面ライダーになりたいな」と、思うようになりました。
そんな時、同級生がキャラクターショーのアルバイトをしていることを知り、大学入学と同時に、キャラクターショーのスーツアクターを始めることになりました。
ショーを3年間程やっていく中で、疑問に思う事があり・・・。
自分が演じているヒーローは、観ているお客さんからしたら「本物のヒーロー」だけど、演じている自分はテレビのヒーローを真似ているだけの、「偽物のヒーロー」なんじゃないのか?って・・・。
そして、日に日に「テレビの中の本物のヒーローになりたい!」という思いが高まり、JAEのオーディションを受験することに決めました。
—–子供の頃から憧れた夢を、今まさに実現させたわけですが、実際に夢を仕事として取り組んでみて、夢と現実のギャップとか、改めて気づいた事などありましたら教えてください。
浅井 :僕は「本物のヒーローになりたい」と夢を抱いてJAEへ入りました。
実際にテレビでヒーローを演じることになって、感じたのは、ヒーローと言っても実際は1人の人間の人生を台本を読み込んで演じる、役者さんのようなことだったんですよね。
それをお面を被って表現する。
テレビでは脚本家さんや監督の思うヒーロー像を自分自身で追求して作り上げていかなければなりません。
自分のセリフの言い方ひとつ、動き方ひとつで、その役の人生が変わってしまうと思うと、本当に良かったのか?と思うことも多いです。その役の俳優さんが本当に変身しているように見えているかな?視聴者の皆さんに、伝えたいことが伝わっているのかな?とか…答えも正解もないので責任を感じる部分でもありますし、そういうところにやり甲斐を感じる部分でもあります。
—–今後の課題や、目標などありましたら教えて下さい。
浅井 :いただいた役の人生を、生きれるようになることですね!
今まではとにかく好きなことだけを突き詰めて、興味のないことに関しては一切触れてきませんでした(笑)
ですが今年、キャラクターを演じる過程で、自分の無知を痛感しました。
キャラクターの表面上の、仮面の上しか見れてこれていなかったといいますか・・・。
特撮作品が好きで観てきたからこそ、自分が今までやってきたのは、先輩方がやってきたキャラクターの真似事でしかなかった。
養成所からJAEに入ってこの13年間、「ヒーローになりたい」、という気持ちだけでよくやって来られたなと(笑)
その仮面の下に、その人が生きている本質を、抱えてる想いをもっと考えて表現していかなければならない。
そうしないと、何よりも純粋に応援してくれる子供達の心には届かない。
「あー、やってきたことの本質を見てきていなかったな~!」って。
勝手に、岡元次郎さんに申し訳なくなりました。安易に好きって言ったらダメですね…(笑)
色々なキャラクターを演じる機会をいただき、子供の頃に思い描いた夢も叶えることができました。
ただ今の自分には、アクションの知識や技術、お芝居を見る量が圧倒的に足りていないと思います。
役として、その人生を生きる。
「本物のスーツアクター」になること。
マスクをかぶって感情を表現できる役者、俳優になること。
それが夢であり、目標です。
自分が思い描く理想のスーツアクター像と比べると、まだまだスーツアクターとは言えないです。
いつか胸を張って「スーツアクター」=「役者」ですと言える存在になりたいですね。
ありがとうございました!