藤田慧 表現の深さを追い求めていく!


【プロフィール】
名前 藤田慧(ふじたさとし)
所属 アクション部(東京)
所属期数 37期
誕生日 11月24日
出身地 大阪府
趣味・特技 陸上競技


【主な出演作】

◆映画◆
2020年:東映『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』(監督 柴﨑貴行)仮面ライダー剣斬 役
2020年:東映『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』(監督 杉原輝昭)仮面ライダーゼロツー 役
2020年:東映『仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!』(監督 中澤祥次郎)アクションクルー
2019年:東映『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(監督 杉原輝昭)アクションクルー
2017年:東映『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』(監督 中澤祥次郎)仮面ライダーレーザー 役
2016年:東映『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』(監督 中澤祥次郎)シノビマル 役
2016年:東映『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャーニンニンガールズVSボーイズFINAL WARS』(監督 竹本昇)有明の方/ハリケンブルー 役
2016年:東映『仮面ライダー1号』(監督 金田治)戦闘員 役

◆TV◆
2020~2021年:EX『仮面ライダーセイバー』レギュラーキャラクター
2019~2020年:EX『仮面ライダーゼロワン』レギュラーキャラクター
2018~2019年:EX『仮面ライダージオウ』アクションクルー
2017~2018年:EX『仮面ライダービルド』レギュラーキャラクター
2016~2017年:EX『仮面ライダーエグゼイド』レギュラーキャラクター
2016~2017年:EX『動物戦隊ジュウオウジャー』怪人 役
2015~2016年:EX『仮面ライダーゴースト』怪人 役
2015~2016年:EX『手裏剣戦隊ニンニンジャー』レギュラーキャラクター

◆イベント◆
2018~2019年:シアターGロッソ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーショー4期』レギュラーキャラクター
2016~2017年:シアターGロッソ『動物戦隊ジュウオウジャーショー』レギュラーキャラクター


【インタビュー内容】

—–特撮ヒーロー番組へのご出演を中心にご活躍されている、藤田慧さんのインタビューです。
まずは、子供の頃の様子について教えてください。

藤田:家では元気な子だったんですけどね・・・。
実は恥ずかしがり屋さんなので、人前に出る属性ではなかったけど、人前で何かを発表したい欲みたいなものは持ってた気がします。
僕が幼少期に初めて観た特撮ヒーローは、「恐竜戦隊ジュウレンジャー」でした。
その頃から、急に家族写真でヒーローポーズを取り始めていました。
幼稚園では1番背が低かったです。それがコンプレックスだったけどアイデンティティだった。
小学校入って、自分より背の低い人がいて驚いた記憶があります。

小学生時代は、家で永遠にレゴブロックしてるか、近所の公園で友達と空が暗くなるまで走り回っていました!
当時は、ほぼこの2択でしたね。(笑)
とにかく自宅から遠く離れるのが苦手で、知らない人と出会うのが苦手でした。
習い事なんて夢のまた夢!今現在、毎日ロケに行けている事が奇跡ですよ!(笑)

中学生になると、野球部に入部しました。
3年間、野球部を続けたけど、下手だったし、なんとも・・・。
部活をやって、人生で初めて「筋肉痛」を知りました。
小学生の中、高学年くらいから特撮ヒーローは永らく遠ざかっていましたが、「仮面ライダークウガ」を偶然観て、めっちゃ面白かった。
あと、「仮面ライダー龍騎」ね!
ゲームで「FINAL FANTASY X 」に出会って衝撃を受けた!人生のバイブルになるレベル。
人間の感情の動きとか思想とか、歳を重ねることも魅力に感じました。

 

—–高校時代は、どのように過ごされていましたか?

 

藤田:高校では文系だったんですけど、物理を趣味でとってました。
同級生には訝(いぶか)しがられたけど、物理のさぁ、放物線とか、終端速度とかワクワクするじゃない?
振り子の運動も、きっとワイヤーアクションのセッティングに役立ってるよ!うんうん、きっとそお!(笑)
部活は陸上部。1500m、5000m、3000m障害の3種目がメインでした。

15歳くらいまで乗り物酔いが酷くて、遠足とか修学旅行とかが辛かった。
今現在ロケバスに乗れている事が奇跡。移動時間が長い方がむしろ寝れて幸せ!(笑)
台本も、小説も読めるし。
僕の人生の愛読書は、「冷たい校舎の時は止まる(著者: 辻村 深月)」、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない(著者: 桜庭一樹)」「ばらばら死体の夜(著者:桜庭一樹)」の3冊。
高校時代は、それほど友達は多くはなかったけど、クラスのみんな良くしてくれた。
僕は、何か嫌われにくい。今もそう。でもそれがいいとも思えない。

 

—–いつ頃から、何がきっかけで俳優を目指されましたか?

藤田:「仮面ライダー龍騎」と「あずみ(映画)」でJAEを知って、アクションとか体を動かす仕事がしたいって思ってJAEに入ったんだっけ?
物事において初心ってどのくらい大事なんだっけ?
僕は知らない。

 

—–養成部時代の思い出とか、エピソードがありましたらお聞かせください。

 

藤田:同期と過ごした事かな。
同期って、特別なんですよ。お互いタメぐち話せる人が現場にいるって幸せな事。
同期の中野さんはずっと1人っぽいけど。(笑)
養成部時代はコンビニでバイトしてました。デイリーヤマザキって、響きがいいよね。

 

—–初仕事の思い出や、現在のお仕事の様子、取り組む姿勢などについてお聞かせください。

藤田:初めて現場に出た時は、周り全てが敵に見えた。
周囲の方々の優しさと愛に気づくまでどのくらいかかった事だろう・・・。
何かを演じてる時は、純粋に楽しい。
「自分のアクション、下手だな。」と痛感して苦しい時もある。

僕は、スーツアクターって特異な仕事だと思います。
人類がこれまで、表現の手段として重要視してきた顔と表情を手放してしまうわけだもの。
だから別の表現方法を模索するのだけれど、そこにはきっと落とし穴があって、お面をかぶるためだけに、この職業を目指すと良からぬ事が起きる気がする。
人には感情があって表情がある。表現とは、きっとそこに起因する。
だからお面かぶっていようが、演者自身が試される。
人生経験や人間性の殻を破って、人に何かを伝えなければならない。
ボクはたまに言われる・・・。もっといろんな人生経験した方がいいと。
己が人生の偏りをしばしば呪う。
でも、いいのさ。
まず自分自身を受け入れる。きっとそこから始まる。
むしろ自分自身を見つける事ができたとしたら、それだけでも表現者として素晴らしい事ではないかと。

スーツアクターは、表情が出なかったり、片腕使えなかったり、足動かなかったり、様々な制約がある中で表現する仕事。
その表現方法を自分で考えたり、皆んなで話すのが楽しい。そして、その表現の深さを追い求めて行く。
僕は決して恥ずかしいからお面をかぶっているわけでないのです。はい。
まぁ冬場は寒くてお面はずさない時あるけど。(笑)

 

—–休日はどのように過ごされていますか?

藤田:近年、趣味の時間が減ってきて、死期を感じる。(笑)
さておき、歴史とか史跡とか好きで、泊まりのロケとかあると、事前に史跡とか調べとく。
あわよくば撮休の時に行こうと計画してる。
撮休の日に、こっそり関門海峡こえて功山寺にお参りできたのはいい思い出です。
ロケで彦根城行けたのも幸せすぎたな。完全プライベートだと、2014年に行った今城塚古墳が感慨深かったです。

 

—–藤田さんの今後の抱負、チャレンジしてみたい事、将来の目標などありましたら教えて下さい。

 

藤田:アクション上手くなる!
忙しくなるとどうしても、心の余裕がなくなって服選びが雑になる。
現場にもよるけど2021年は、できるだけ私服でブーツ履いて、現場着は小洒落た格好で乗り切りたい。
あとは、会社スタッフとのコミュニケーションを深める事かな。

 

—–最後になりますが、他のメンバーやこれから俳優を目指そうとしている人達に向けて、何か伝えたい思いなどありましたらお聞かせください。

藤田:僕らのルーツである、JACの重みと有り難みを後世に伝えていけるか不安よね。
アクションって1人じゃ絶対できない。相手がいるし、現場をサポートしてくれる仲間も大切。
それをJAEのメンバーは、僕に教えてくれた。

 

—–本日は、ありがとうございました。


本インタビュー記事内の掲載写真は、全て著作権者の許諾をいただき掲載しております。
引用元:「きみはぼくを照らす光 仮面ライダーゼロワン aruto ja naito book」アザーカットより
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