横山一敏 ただいま54歳、まだまだ年なりの動きをご披露します!


【プロフィール】
名前 横山一敏(よこやまかずとし)
所属 JAEプロモーション
所属期数 16期
誕生日 5月29日
出身地 広島県
趣味・特技 バスケットボール、水泳、乗馬、時代物武器・武具の製作、修理


【最近の主な出演作品】
◆舞台◆
2019年:明治座他『里見八犬伝』(演出 深作健太)悪四朗役
2018年:明治座他『魔界転生』内藤主膳役
2017年:文京シビックホール・関西他『里見八犬伝』(演出 深作健太)
2016年:新国立劇場、関西、他地方公演『真田十勇士』(演出 堤幸彦)
2016年:銀河劇場『曇天に笑う』(演出 菜月チョビ)  役・殺陣指導
2016年:アイア・シアター『神様はじめました~ザ・ミュージカル』(脚本・演出 秦建日子)

◆TV◆
2020年:KBC『ドゲンジャーズ』オーガマン役
2018年:テレ朝『特捜9』(監督 杉村六郎)最終回 並河康弘役
2017年:NHK『精霊の守り人 シーズン2・3』王の槍タグルカグロ役
2017年:NTV『増山超能力師事務所』(監督 久万・湯浅)アクション・スタントコーディネーター

◆映画◆
2018年:東映『パンク侍、斬られて候』(監督 石井岳龍)長槍の源兵衛役
2010年:コンセプトフィルム『任侠沈没』(監督 増本庄一郎)瀬能役
2008年:東宝『少林少女』(監督 本広克行)剣術家四天王役


【インタビュー】
—–横山さんは、体がゴツくて声がデカくて、舞台や映像でも大迫力のアクションや演技を披露されていて、キャラクター的に豪快なイメージがありますけど、どんな風に育って横山さんが出来上がったのでしょうか?

横山:広島で生まれて、とにかく保育園の頃からやんちゃだったよね。よく友達と保育園から脱走して、裏山に逃げ込んでさぁ。すると当然だけど、先生が追いかけてくるわけよ。俺たちは先生に捕まりたくないから、木に登って隠れたりするわけ。それでいつも最後につかまるのが俺!
それから、近所に柿の木があると、無断で取ったりするから怒られるわけ。今じゃ考えられないけど、漫画みたいに柿の木に縛り付けられて怒られた!反省するまで!とにかく、やんちゃだったよね!(笑)

小学生の時は平泳ぎの選手になって、普段は屋外の市民プールで10月くらいまで練習していた。寒くなると地元から2時間かけて広島市に出て、屋内プールで練習していたよね。県大会3位くらいの成績だったなぁ。
ランドセルには、教科書代わりに6キロの重りを入れて、自分で体鍛えていた事もあったよね。
中学1年生から柔道の道場に通いはじめて、2年からはバスケット部にも誘われて、柔道とバスケットを両立していた。
1試合で47点入れた記憶もあるよ。

—–柿の木に縛られて怒られたという人に初めて出会いました。エピソードも豪快なネタをお持ちの横山さんの、趣味を教えていただけますか?

 

横山:趣味はね、釣り。小学生の時、親父に教えてもらってから続いているよね。当時は、50センチ位の鯉を釣って近所の旅館に持ち込むと買ってくれるので、中学、高校生の時は、良い小遣い稼ぎになっていたよ。今は、川や海での船釣りをメインに、月2回くらい行くよ!メンバー同期の竹内康博や、先輩の甲斐将馬さんと、キャンプしながら泊りがけで行くこともある。お互いに釣りが趣味って事で話が合って、野鳥とかの知識も詳しくてさぁー、面白いよね!(笑)


あとは、モノづくりかな。舞台や撮影用の小道具、武器とか衣装を自分で作っちゃうね。それと、革細工で財布とか携帯入れ、ベルトなんかも作っちゃうよ!

—–やんちゃな子供時代を過ごしていた横山さんが、俳優を目指そうと思ったきっかけを教えていただけますか?

 

横山:子供の頃にブルースリーに憧れて、アクションをやってみたいと考え始め、中学の時に『忍者武芸帖 百地三太夫(主演:真田広之)』や『燃える勇者(主演:真田広之)』を観て、JAC(ジャパンアクションクラブ/主宰:千葉真一)を知って、俺も大人になったらアクション俳優になりたいなーって、本気で思い始めたのがこの頃から。
田舎にいると情報が少なくて、自分の将来は家業を継ぐことしか考えていなかったから・・・。憧れたよね、世の中にアクション俳優っていう仕事があるって知った時は!(笑)
千葉真一さん、真田広之さん、志穂美悦子さんなど、たくさんスターがいたのでワクワクした!
役者、アクション、スタントを全部できるのがJACだったので、それが仕事になるなら一番いいと思ったよね!その後、高校進学時にバスケットと柔道の推薦入学の話があったけど、ぜんーぶ断ったね!俺は高校行かずにJACに入りたかったから。
それで「JACに入れてください!」って事務所に連絡したけど、今のJAEの常務に、「高校卒業したら、また来なさい。」と諭されて・・・。
結局、高校卒業してから養成部に入って、16期としてメンバーになったわけ。

—–養成所時代のエピソードを教えてください?

 

横山:入所前に東京説明会があって、会場入りしたのは3番目。ところが、開始2時間前で早く来すぎたので、先に来ていた1人と時間つぶしに寿司屋に行こうという話になり、会場を出たわけ。寿司屋では、オーディションに合格した浮かれた気分もあったので盛り上がっちゃってさぁー。気づいたら、説明会の開始時間を過ぎていて、慌てて会場入りし遅刻する始末!
挙句の果てに、髪の毛も長くて、ヘビメタバンドみたいな服装もしてたから、会場にいたスタッフの人に「髪の毛切ってこいぃー!」って相当な勢いで怒られてから、俺の養成所生活がスタートしたわけ。
当時は養成期間が2年間あって、平日働いて土日のクラスで稽古するような生活。
入所1年目は、AからHまで8クラスあったけど、なにしろトレーニングが過酷で、日に日に稽古に耐えられない人が文字通りバタバタと倒れて脱落していき、2年目には、A~Cの3クラスだけになっていたよね。
稽古は辛かったけど、仲間同士で「ファイト!ファイト!」と声かけあってさぁ、次から次へと仲間が倒れていく中、「俺は、何があってもやり遂げる!」と、根性見せた毎日だったよね!(笑)

—–次から次へと仲間が倒れていく様が、なにか戦場での体験談を聞いているような錯覚を覚えました。(汗)
そのような死線を潜り抜けてきた横山さんの、デビューから今に至る経歴を教えてください。

 

横山:養成所を卒業後、後楽園野外劇場に参加して、そこで当時、岡元次郎さんがレッドをやっていた『光戦隊マスクマン』ショーを見せてもらったんだけど・・・。
当時、山岡淳二さん(元JAE所属・アクション監督)がアクション監督で、演技とアクションがすごくて感動しちゃってさぁ、山岡さんにも会わせていただき、その夏からショーに向けた特訓が始はじまったんだよね。
初めてアクション用のマスクを着けたときは、「こんなに見えないものかぁ!」と、驚いたのを覚えている。
その2年後に、『機動刑事ジバン』でレギュラーキャラクターのアクション用スーツアクターを経験させてもらってね。
その時、アップ用スーツを担当していたのが金田憲明さん(元・新堀レッドアクション所属)で、お芝居がカッコよくて、すごく影響を受けたよね。
「スーツの中身の人も、しっかりお芝居をしないと人に伝わらない。」と実感した!
そこから、本気でお面芝居が好きになったよね。
あの当時、新堀和男さん(現:株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー代表取締役社長)のレットアクションクラブの人達の演技とアクションをタイムリーで見ることができて本当に良かった。


その後、レスキューポリスシリーズを経験して、『特捜ロボ ジャンパーソン』のレギュラーキャラクターのスーツアクターにつながって。ジャンパーソンではアップ用スーツを担当する事が出来たけど、その時も常に、金田憲明さんのイメージが頭によぎっていたよね。とにかく、金田さんはかっこよかったから。
その後、『ブルースワット』やスーパー戦隊シリーズでもスーツアクターを経験させてもらったけど、その時に、いままでのヒーローと違う動きや所作が必要な事に気づいた。
メタルヒーローシリーズやレスキューポリスに登場するヒーローと、ブルースワットや戦隊ヒーローでは、甲冑(アーマー、プロテクター等)のある無しが大きく演技に影響するんだよね。
これに気づいてから、演技が一段と面白くなってさぁ。動くときに、意識しなければならない事が変わるわけ。
手の振り、足の運びなどが、甲冑が無い分だけ身軽に動けるけど、逆に動きが軽々しくなりやすいので、ヒーローとしての威厳やカッコよさを失いやすく注意しないといけない。

『超力戦隊オーレンジャー』でレギュラーキャラクターを担当した時に、爆発を背景に歩くシーンがあって、とにかく「甲冑ヒーローとは違う動きをしよう!」って、強く意識していた思い出があるね。ヒーローのシルエットが、軽くならないように注意しようってね。
特撮ヒーロー以外での初舞台は、『新幕末純情伝』(つかこうへい作)。筧利夫さん演じる坂本竜馬の芝居が面白くて、この作品で舞台の面白さを知ったよね。
その後は、劇団新感線にアクションクルーで入るようになり、いのうえひでのりさん(演出家、劇作家/劇団☆新感線主宰)がアクション出来る人が好きなので、継続して出演させていただけるようになったかな。

 

—–今のお仕事を続ける中で、自分なりに得た教訓、印象に残る言葉などありましたら、お聞かせください。

 

横山:この仕事、とにかく「ケガをしたら何にもならない。」という事かな。
以前、アクションで骨折した事があって、3カ月間なにもできない思いをした。
動けない、仕事もできない、現場に行けない、他人が自分の代役で出ている・・・。とにかくそれが悔しかったよね。
病気で休むことになっても、自分の代役はいる。
せっかく掴んだ役を、誰かに取られてしまう恐怖心。
役者として、健康も仕事の1つだと、心底思い知ったよね。
まぁ、でも・・・、ケガを恐れて思いっきりアクション出来ないんじゃ、本末転倒なわけだから。
当たり前だけど、ケガをしにくい体づくりと、事前の稽古も重要じゃないかな?

—–今後出演予定の作品がありましたら、ご紹介お願いします。

 

横山:8月6日、東京、明治座を皮切りに、舞台「巌流島」(主演:横浜流星)が、名古屋、高松、大阪、福岡で公演予定です。ぜひ、ご覧になってください。

 

—–これからの抱負、チャレンジしたい事などお話ください。

 

横山:今は、役者を一生やりたいと思っています。
その一方で、役者以外に自分が出来ることはないか?探している自分もいます。
時代劇が好きなので、時代劇、刀をキーワードにした新しいエンタ―テインメントを世に送り出したいと思っています。
例えば、日本文化や伝統の和楽器と殺陣の融合とか。
今年54歳になりますが、まだまだ年齢なりの動きをご披露します!
これからも皆様の温かいご声援を、何卒よろしくお願いします!