今井靖彦 やられの美学を極める!


【プロフィール】
名前 今井靖彦(いまいやすひこ)
所属期数 16期
誕生日 11月22日
出身地 東京都
趣味・特技 空手、乗馬、水泳


【最近の主な出演作品】
◆映画◆
2016年:東映『Vシネ 仮面ライダーチェイサー』仮面ライダーチェイサー
2014年:東宝『エイトレンジャー2』SP役
2014年:東映『劇場版 仮面ライダー鎧武サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』仮面ライダーマルス/仮面ライダーブラーボ
2013年:東映『忍風戦隊ハリケンジャー 10YEARS AFTER』クウガライジャー
◆TV◆
2020年:KBC『ドゲンジャーズ』ヤバイ仮面/アクションアシスタント
2019年:CX『全力脱力タイムズ』アクション・スタントコーディネーター
2017~2018年:EX『宇宙戦隊キュウレンジャー』サソリオレンジ
2014~2015年:EX『仮面ライダードライブ』魔進チェイサー/仮面ライダーチェイサー
◆CM◆
2010年:トヨタ『トヨタCM』吹替え
◆舞台◆
2019年:シアターGロッソ『ミュージカル「忍たま乱太郎」第10弾再演~これぞ忍者の大運動会だ~』山田伝蔵役
2019年:品川プリンスホテルクラブex『紅葉鬼』維茂役
2010~2018年:シアターGロッソ他『ミュージカル「忍たま乱太郎」第1~10弾』アクション・スタントコーディネーター/山田伝蔵役
2013年:日本青年館他『戦国BASARA3 宴』最上義光役
◆コンサート◆
2018年:千葉県・袖ケ浦海浜公園『気志團万博2018~房総爆音爆勝宣言~』アクションクルー


【インタビュー】
—–今井さんは、どんな子供時代を過ごされてきたのでしょうか?

今井:小学1年生の頃に見ていたTV番組は、仮面ライダー(1号)でした。
スポーツは、小学校の時に野球をやり、中学になってからは、最初は陸上をやり、途中で野球に戻りました。
当時あこがれていたのは、何といっても、ブルース・リーです。
あの当時の男の子は、みんなブルース・リーに夢中でしたからね。自分も、もれなく大ファンで、友達と真似して遊んでいました。
とにかく、やんちゃな子供時代でしたね。

 

—–今井さんの趣味や特技を教えていただけますか?

今井:自分は、裁縫が趣味です!(笑)
ジーパンとか、穴開いちゃうと捨てちゃうじゃないですか?
でもね、きれいなところもあるので、穴の開いたジーパンを切って広げて布にして、裁縫で別のものに仕立てたりしますよ。
例えば携帯ケースだったり、たばこ入れだったり、小物入れに仕立てちゃいます。
あと、ジャンパーあるじゃないですか?胸の部分とか、ポケットをマジックテープで止めるタイプのやつ。
あのマジックテープを取り外して、そこにハンズとかで売っているハトメパーツで、パチッと止めるタイプに変えたりしちゃいますね。
基本的に出不精なのでインドアの趣味になっちゃいますけど・・・あ、でも、自転車が好きなので、ちゃんとしたロードタイプのものに乗っていますよ。
休日などはサイクリングに出かけますが、遠出したときは行きと帰りは別のルートを通る、同じ道を通らずにより大多くの景色や雰囲気を楽しめるように心掛けていますね。

 

—– 俳優を目指したきっかけを教えてください。

今井:どのインタビューでも答えていますが、実はちょっとした勘違いでJAEに入っちゃいました!(笑)
とにかく学生の頃は、1日も早く親元から離れて働きたいと考えていたので、漠然と「俳優業なら住み込みで働けるのかなぁー。」と思って、オーディション雑誌などを読み漁っていました。
すると、当時のJAC(=ジャパンアクションクラブ/主宰:千葉真一)のスキー合宿の記事が掲載されていて、「スキー合宿って言っているくらいだから、JACなら合宿所があるんだ!」って勝手に勘違いして、オーディションに応募して合格、その後は養成所での稽古を経て入団しました。

 

—–養成所時代の思い出に残るエピソード等ありましたらお話ください。

 

今井:当時、JACのオーディションが、としまえんで開催されました。金、土、日の3日間にわたり開催されていて、自分の受験番号が1608番、出番は土曜日の午前中だったと記憶しています。
その時に思いましたよね、「JACのオーディションって、こんなに大勢人が集まるんだ!」ってね。
それから半年後に行われた養成所の入所式で知りましたけど、最終的に今年の受験者総数が1万人以上いるって聞いて、すごく驚いたのを記憶しています。
自分がオーディションに合格して、養成所に入所した当時は9クラスあって、1クラスに確か50人以上はいた記憶があります。
当時は四谷の曙橋にあった養成所に通っていましたが、とにかく人が多くて身動きが取れない状態でしたね。
稽古をするのにも順番を待たなきゃいけない状況で、大変でした。とにかく稽古より待ち時間が長くて。

養成所の先輩で特に印象に残っているのは、春田純一さん(俳優・元JAE所属)ですかね。
春田さんが教えに来るときはいつも、「みんな、元気―?元気あるー?」って言いながら養成所に入ってくる。
そして、「元気―?元気だしてよー、元気!」って、いつもすごくニコニコしながら稽古をつけてくれる。
いつも笑顔の春田さんというイメージですが、稽古が恐ろしく厳しくて!(笑)

 

—–メンバーになってからの、思い出に残るエピソードを教えてください。

 

今井:メンバーになって4.5年目位かなぁ・・・、後楽園の野外劇場の仕事で出会った、アクション監督・山岡淳二さん(元JAE所属)とのエピソードが思い出に残っています。
アクションの演出で、相手にやられてステージの高所から背落ち(前方宙返りをして背中から落下する)するシーンがあったのですが、自分は高所からの背落ちを全くやった事が無かったので、「すみませーん!自分、高所から背落ちってやったことないですけどー!」って言ったら、山岡さんに「そんなこともできねーなら、JACなんかやめちまえー!」って言われて・・・。
「だったら、もっと難易度の高い技に挑戦してやる!」と思って、後ろ向きのまま飛んで(股の間から地面を見ながら)背中から落下していく技にチャレンジしました!
自分も未経験のスタントだったけど、他の共演者もやっていないスタントだし、繰り返し練習しました。
そして、本番で無事やり遂げました!
あれは良い経験になりました。JACの看板の重みとか、演技やアクション、スタントに取り組む姿勢とか、現場の要求に応えるのがプロだとか、その後の俳優人生への教訓になりました。

出演者の間では、「ヒーローをやりたい!」って人が多かったのですが、当時レッドは新堀和男さん(=現:株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー代表取締役社長)がやっていたので、他の出演者の間では、ブラックとかブルー役が取り合いになっていました。
そんなわけで、現場では悪役や怪獣(怪人)に関しては、「順番が回ってきたから入る。」みたいな雰囲気だったのです。
でも自分は、悪役をやりたいってずっと思っていました。
なぜかというと、先輩の岡本美登さん(JAEアクション部所属・4期)が、「悪役として複数のヒーローを一人で相手にして、やっつけてしまう!」というお芝居をやっていたので、憧れていました。

ある日、自主練習に行ったら、たまたま西村陽一さん(元JAE所属・14期)と岡元次郎さん(JAEアクション部所属・14期)とご一緒する機会がありました。
その時、自分は立ち姿勢からの前方宙返りや、ひっかけと振り上げの前方宙返りを覚えようとして練習していました。
すると自分の様子を見ていた次郎さんが「振り上げる前宙は、体操の前宙になっちゃうから、腕を後ろに引っ掛ける前宙を覚えた方がいいよ。」ってアドバイスしてくださって。
歌舞伎等で使われている技も、引っ掛けで前方宙返りをしているので、「なるほどなぁ。」って、とても勉強になった思い出があります。
メンバーになってからは、先輩にまつわるエピソードが多く思い出に残っています。

 

—–お仕事を続ける中で、自分なりに得た教訓や印象に残る言葉などありますか?

今井:稽古や練習中は、アクションもスタントも演技も、常に「自分が一番下手くそ!」だというイメージを持って取り組む事を心掛け、逆に本番では、「自分が一番上手い!」というイメージを持つようにしています。
これも先輩から教えてもらった事ですね。
「稽古の時は、自分が一番下手だと思っていなきゃ上手くならねーぞ!」
「舞台やキャメラの前に立った時は、この中で一番上手いと思ってやらなきゃだめだ!」って先輩から言われて。
初めて言われた時は、正直、意味がわからなかったですが、今なら良くわかります。これを教訓にしています。

 

—–今井さんは、アクション監督として『ドゲンジャーズ』に参加されていましたよね。「枠(ローカル)を超えろ」をキャッチフレーズに、薬の飲み残し(残薬問題)もテーマに持つユニークな特撮ヒーロー番組ですが、アクション監督目線で、番組の感想等お聞かせ願えますか?

今井:文字通り「地方ヒーローで町おこし」の大成功例になったと思います。郷土愛を、制作に込めるアイデアと情熱に変えて、花開いた感じですよね。僕も『ドゲンジャーズ』に参加させていただけて、大変、光栄に思います。
これからは、「ドゲンジャーズモデル」が、他の地方にも広がっていくんじゃないかと思いますね。「うらやましぃー」って、やきもち焼いている人が、結構たくさんいるのではないかと。(笑)

 

—–最後になりますが、今後の抱負や目標などお聞かせください。

 

今井:ヒーローもいいですが、悪の美学もいいですよ!やられの美学!!
・・・、なんてかっこいいこと言っていますが、言うほど(悪役を)やらせてもらってないですけどね。(笑)
これからも仮面ライダーやスーパー戦隊で、悪役の経験を積んでいきたいですね!
「気志團万博2018~房総爆音爆勝宣言~」では、「ももいろクローバーZ」さんのステージで悪マネージャーとして出演させていただきましたけど、ああいう感じの悪役も、もっと経験したいですね。
いろいろなタイプの悪役を経験して、「やられの美学」を極めたいと思います!