塚田知紀 生粋の演技派スタントマン!


【プロフィール】
名前 塚田知紀(つかだともき)
所属期数 31期
生年月日 11月25日
出身地 千葉県


【最近の主な出演作品】
◆映画◆
2018年 東映『パンク侍、斬られて候(主演:綾野剛・監督:石井岳龍)』腹ふり衆役/アクションクルー

◆TV◆
2016年 NHK『NHKスペシャル「ロッキード事件」』記者役

◆WEB◆
2017年 ZERO Television『めちゃ×2タメしてるッ!』アクションクルー

◆舞台◆
2019年 天王洲銀河劇場他『ミュージカル「刀剣乱舞」~葵咲本紀~』
2019年 天王洲銀河劇場他『ミュージカル『刀剣乱舞』三百年の子守唄』
2019年 南座『南座新開場記念 新作歌舞伎 NARUTO-ナルト-』
2018年 新橋演舞場/御園座『滝沢歌舞伎2018(主演:滝沢秀明・演出:ジャニー喜多川)』
2018年 博多座他『日本テレビ開局六十五周年記念舞台 魔界転生』
2017年 オルタナティブシアター『アラタ~ALATA~』アラタ役


【インタビュー】

―JAE養成部のオーディションを受けたきっかけ、入所の動機を教えていただけますか?


僕は子供の頃から、JAEのメンバー(当時はJAC/ジャパンアクションクラブ)が多く出演していた「魔界転生(1981年/監督:深作欣二)」や「里見八犬伝(1983年/監督:深作欣二)」、「将軍家光の乱心 激突(1989年/監督:降旗康男)」を見ていて、ずぅーっとアクションやアクロバット、殺陣に憧れていました。
小学生の頃はよく友達と学校とか公園の砂場で、バク転が出来るようになるまで練習していた思い出があります。何度も頭から突き刺さってましたけど。(笑)
その後、中学生になると、好きが高じて器械体操をはじめました。
大学に進学して就職を意識するようになると、本気で役者になる事を考え始めました。そこで僕は、せっかくなので器械体操で会得したスキルと運動神経を生かせる役者になろうと決心し、子供の頃から憧れを抱いていたJAEのオーディションを受けることに決めました。

 

―メンバーになってから現在までの主な出演履歴を、ご紹介いただけますか。

 

僕はすごくタイミングが良かったというか、幸運だったのですが、メンバーなりたて直後に、さっそく舞台に出演する機会をいただけました。
初舞台は、「サクラ大戦歌謡ショウシリーズ(1997年~/総合プロデューサー:広井王子)」でした。
そしてここでも幸運に恵まれるのですが、当時のサクラ大戦歌謡ショウの舞台演出を担当されていたのが茅野イサムさんで、茅野さんはミュージカル「刀剣乱舞」シリーズの演出も担当されていて、今の僕の出演につながりました。
そんなこんなで、今は舞台を中心として、TVや映画などでアクションクルーとして出演させていただいています。

 

―デビューから現在まで、様々なお仕事を経験されてきたと思いますが、特に今印象に残っているお仕事などありましたらおしえてください。


最近のお仕事だと、『南座新開場記念 新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」』に出演した際、主人公ナルトの分身役で、水の中で戦ったシーンが印象に残っていますね!
舞台にプールがあって、ひざ下まで水に浸かって、さらには天井からも水が降ってきて、水しぶきをあげながら全身びしょ濡れになって戦闘シーンを演じました。
滅多に体験できないシチュエーションですし、刹那的な心境というか、アドレナリンが全開になるのを実感し、テンションがものすごく高く演じることができました。
それから、ミュージカル「刀剣乱舞」シリーズが、とにかく戦うシーンが多くて演じるのが楽しいですね。
僕が出演者の中で最年長なんですけど、メインキャストの皆さんや、アンサンブルの後輩達と共演しながら、彼らのアクションスキルや演技の質が、日に日に上がっていく姿を見るのも楽しいです。
若い人が成長していく姿!
なんか、僕も保護者目線になってしまい、ついつい目元が緩んでしまいます!(笑)

 

―お仕事に取り組む際の心構えと、得意なお仕事の分野など教えていただけますか?

僕はアクションも芝居の一部だと思っているので、ただアクションをするだけでなく全てのアクションに芝居心を持ってそのシーンを成立させたいと思っています。
そして、監督や演出家さんの要求するレベルを超えるモノを出す!その覚悟ですべての仕事に取り組んでいます。
得意分野というと、僕は根っからのスタント好きで、難易度の高いスタントほどワクワクしますね。
大前提として、「そのスタントを信頼して任せられる人に依頼が来る。」わけですし、それに自分が選ばれたのであれば、「期待以上のものを魅せてやろう!」と、やる気とアドレナリンが全開になって気合が入ります。
「人が真似できないようなスタントを魅せてやる!」って、毎回思っています。

 

―スタントマンは「危険請負人」などと言われる事もありますが、塚田さんはスタントを演じる際に、恐怖心などを感じる事はあるのでしょうか?


僕がスタントの時に「恐怖心」を感じたことは無いですねー。(笑)
日常生活中にも、マンションの高層階など高い建物から地上を見たりすると、ついつい・・・、「あぁ、ここからだったら、マット何枚あったらいけるな(飛べるな)。」とか、考えちゃうんですよね。もはや、職業病ですかね?(笑)
スタントを行う際は、100%安全に配慮します。事前の準備とリハーサルを念入りに行います。
日常生活ではありえない危険な事を、いかに安全に事故無く演技するか?それが僕たちの仕事です。
過去には、崖から爆発に合わせて飛び降り、全身火だるまになりながら落下するスタントをやりましたが、その時に背負っていた衣装のリュックが焼け焦げて溶け、耳が少し火傷した事がありました。
あのスタントは今でも強く印象に残っていますけど、改めて、自分が危険な事をやっていると思い起こさせる体験でしたね。
まぁ、その時思いましたけど、耳って意外と熱に弱いんだなーと・・・。(笑)

 

―最近はCGで危険なシーンを再現する事も増えましたけど、やっぱり生身の迫力はありますからね。改めて、スタントマンって凄い事をやっているんだなーと、実感させられるエピソードですね。
ところで、塚田さんは高等学校社会科免許を持っているのですか?高校の先生をできるってことでしょうか?

 

大学卒業時に、高等学校社会科免許を取得しました。今は免許を更新していないので、先生はできないですね。祖父と父が学校関係者で、教員免許は取っておけと言われていたので取得しました。教育実習は、楽しかったですねー。
当時はJAEを目指すほど芝居好きだったので、授業に芝居の要素を取り入れていました。
例えば・・・、「大化の改新」曽我氏暗殺のシーンを、教科書の文章を台本代わりに読みながら、演技を織り交ぜて生徒の前で場面再現していました。この授業方法が、かなり生徒達にうけて!
教育実習って短期間ですけど、それがきっかけで生徒と一気に打ち解けました。
教育実習生で、ぼくだけでしたね、教室で生徒達と一緒に昼飯を食べていたのは。
ちなみに、教育実習に行った高校は男子校でした、残念ながら(笑)

 

―趣味や休日の過ごし方など教えていただけますか?


オートバイを、20年くらい乗り続けています。
JAEメンバーなりたての頃に先輩から進められて、バイクに乗り始めました。今はヤマハのV-max(1200CC)に乗っています。
愛車は「鉄男くん」と名付けました。V-maxって、とにかくデカくて重くて、馬力がすごくて、文字通り鉄の塊みたいな感じなので。
主には普段の足代わりに乗っていますけど、時間があるときは奥多摩あたりを流しています。
普段、仕事で屋内にいることが多いので、良い気晴らしになっていますね。
あとは、スマホアプリの「ポケモンGO」「ドラクエウォーク」にはまっています。レアキャラゲットを目的に、都内あちこちフラフラしていますよ!皆さんと一緒です。なので、地方公演とかあると、ちょっと嬉しいですよね。ご当地レアキャラゲットのチャンスなので!(笑)

 

―これから、お仕事としてチャレンジしてみたいことはありますか?

 

今はコンスタントに、良い仕事をたくさんいただいているので楽しいです。
セリフもたくさんしゃべりたいですし、アクションも引き続きたくさんやっていければ幸せです。
今はとにかく、すべてのお仕事で自分に要求される以上の事を表現していくことに全力を尽くします。毎日、その積み重ねを続けていくこと。
そして、体が動かなくなるその日まで今の仕事をできる限り長く続けたいですね。
それから最近は、後輩の演技、アクションの底上げになるような事もできたらいいなと考えています。なにしろ、教員免許を取得したくらいなので。基本、人に教えるのは好きなほうだと思います。

 

―今後の出演作品などについて、教えてください。


近日公開予定の、映画「太陽は動かない(出演:藤原竜也/竹内涼真他)」にアクションクルーとして参加させていただいています。ぜひこちらも、映画館でご覧になってください。

 

―最後に読者の皆さんへコメントをお願いします。


子供の頃からの憧れだった、自分の好きなアクション事務所の所属メンバーになれて、好きな事をやらせてもらって、気づいたら20年経っていました。
自分の人生、今のところ楽しさ全開です!ストレスなし!(笑)
応援してくれる皆さんのおかげと大感謝。これからも、よろしくお願いします!